

TAKURO MATSUKURA
OFFICIAL WEB SITE
アマチュアラリードライバー松倉拓郎のウェブサイトです。
M29R Rallying projectと称し、全日本ラリー選手権に挑んでいます。
最高の日となったラリー洞爺から・・・
ガレージセキネンミラージュ1-2フィニッシュの快挙からラリー北海道までのあれこれ。
激闘の日々を振り返る・・・。
その4~ラリホの神様に翻弄されたDay1!激走ヤムワッカで首位浮上→遅着→コースオフ→パワステトラブル→SSベスト→Dayリタイヤ
というわけでDay1aのSSSはグダグダな結果で終わりましたが気持ちを早々と切り替えてDay1bの朝を迎えます。昨日動かすのが辛かった腰から坐骨にかけては痛いながらもだいぶ楽になりました^^;
朝のサービスから始まってサクサクとラリーが始まります。
ラリー北海道のDay1は陸別への長~いドライブからスタート。
天気は雨模様、しかも結構振り方が激しい(;´Д`)、この時点で色々な事が起きそうな気が満点です^^;
まずは腕試しのSS2の陸別で自分がどの位置にいれるか気になる所で、その後の20km以上あるロングSSのSS3ヤムワッカ、SS4クンネイワがどんな走りが出来るかで勝負が決まるんじゃないかなーと思いながらとにかくやれる事をやることに徹しました。
そんな訳でまずは腕試し的な感じで多少は走りなれている陸別ロングです。
このコースは地区戦ではターマックだけ、グラベルだけという分け方でラリーをやっているので、地区戦の時のノートを2個イチしてハイ、完成(笑
で、まずは今日の1発目、頑張りすぎない程度に頑張るぞってことでスタート!
SS2:Rikubetsu long1
タイム:4:16.7 JN-5クラ ス2番手(+0.5)/トータル3番手(+2.5)
雨と言う事も有りリアが出やすいのを序盤で確認しつつそれなりに走りました。
途中登りのセクションで大きな石があって避けようとしたのですがそのままタイヤで踏んじゃったので焦りましたが、今回投入したキャロッセさんのショックのおかげでノーダメージで済みました^^
蓋を開けてみたらセキネンさんと同秒!なかなか幸先のいいスタートを切る事が出来ました^^
この時点で昨日の8番手から3番手に浮上!
SS3までの総合ではセキネンさん→小倉さん→たくろーの順です。
おお!これは勝負になるかも!!
といえども経験した事のないロングSSでどうなるか、期待と不安が入り混じりながらもSS3へ・・・。
photo:小柳様 ありがとうございました^^

SS3:YAM WAKKA1
タイム:19:28.8 JN-5クラス1番手(-5.6)/トータル1番手(-8.8)
そんなわけでついにやってきましたヤムワッカ。
初日の山場その1です。
ノートは2013年の関根さんのノートをほぼまる写し(笑
一部自分なりに修正したものになります^^;
スタート地点は相変わらずひどい雨・・・。
セーフティーにと言いつつも抑えすぎたらベロッとやられるだろうしどう組み立てるか難しい所ですが、こういったどうにもならないような悪路面のマシンコントロールは誰にも負けないくらいの自信を持ってるので、出来る限りの力でプッシュします。
スタートしてみるとレコードラインは常に川になっているような状態(;´Д`)
滑りやすい事は滑りやすいんですが、ある程度はグリップレベルの予想がつくので、ポイントポイントで砂利にフロントを乗せたりしてトラクションを掛けるようにちょっとだけ意識しつつ、時にバキっと時に丁寧に入力入れて走ります。
こういったミドルレンジのグネグネ林道は横向けている時瞬間が最高に楽しいです(笑
途中、リタイヤ車がチラホラ見ながらも、終始安定したペースで無事ゴール!
ゴール後「すげえ~」の言葉しか出てきませんでした^^;
もう、とにかく、お腹いっぱいって感じ(笑
にしても嫁も良くあんな距離ロストしないで淡々と読めるなんて凄いもんですねと、思いながらもタイムカード渡した時に周りのタイムを確認すると、ちょっとハッキリわからなかったけど関根さんに勝ったのと天野選手には大幅にリードしたことだけはわかったので「よしっ!」ってなって意気揚々とSS4へ向かいます。
ですが、ゴールした時になんか変な匂いとほのかに煙が・・・。
ん~パワステのオイルっぽい様な・・・。
ラックのシールが漏れているのかな~なんて思いつつも、とりあえず次のSSの入り口まで行って確認しようという事で、次のSSまで向かうのですが・・・ここで事件発生なんですね・・・。
ヤムワッカの出口で、嫁トリップ取り忘れる。
次のクンネイワはレッキのトラブルの件でレッキ1回しかできなくて、急いで行ったから入り口もあいまいにしか覚えてなかったので、本当はトリップちゃんと計って行かなければいけないのですが、パワステのトラブルの事で気になってたので何km先を左っていうのがあいまいになってしまいました。
それでも覚えてさえいればなんて事ない話なんですが、初めての所で曲がるポイントもあいまいだったので、よくわからないまま何となく距離を頼りにそれっぽい所で左に曲がったのですが、どう考えてもおかしな道・・・。
登っていくと、道がありません(爆
これ、おかしくね??
だって、後ろからも誰も来ないよ??
・・・どうやらクンネイワの曲がり口を数kmオーバーランしていた模様・・・。
こういう時に、GPSとかiphoneのマップとか便利アイテムに頼っていたツケが回ってきます(;´Д`)
軽く車内パニックの後、そういえばTCの時刻は?ってなっての頃時間少ない事が発覚(汗
急いできた道を戻ります、そしたらちゃんと曲がり口に旗立ってるのね。なんで気づかないかなホント(;´Д`)
TCに着いた頃には山口さん当たりの車が並んでます。
TC遅着です。
「終わったぁ~」
と思わず言葉に出ちゃいました(;´Д`)
そして、微妙に遅着のペナルティを勘違いしていた僕は、遅着1分で1分ペナルティ食らうものだと思ってたのもあって、余計にガッカリです。でも実際は1分に着き10秒なんですよね。
何分遅着したのかも確認しないままとりあえずTCに車突っ込んでスタートに着きます。
レッキの事もあるし嫁を怒ってもどうしようもないので黙ってたんですが、「終わったぁ~」って言っちゃったのを聞いて責任感じちゃって隣で泣いちゃってるし・・・。
この時僕の頭の中では4分遅着して4分ペナルティを受けたって思ってましたが、実際は2分遅着でたった20秒のペナルティだったんです。
後から考えればこの20秒のペナルティなんて今回のラリホではぜ~んぜん大した問題じゃなかったのにね・・・。
まあ、これもラリホなんでですね、後日談にはなりますが。
色々パニックになりながらも気持ちを落ち着かせてクンネイワのスタートに入ります・・・。
SS4:KUNNEYWA1
タイム:19:07.2 JN-5クラス2番手(+19.7)
トータルクラス3番手(+30.9(うち20秒ペナルティ))
と、まあ・・・
1回落ちました(汗
スタートでちょっと頭冷やして、まずはショックで責任感じて泣いてる嫁のケアから始めようという事で、スタートしてノートを泣きながら読んでる嫁を必死に励まします^^;
路面に関してはヤムワッカ同様スリッピーで酷い路面なので、攻めすぎない程度に淡々と走ります。
途中、石田さんや柳沢さんが落ちていたりしてサバイバルな感じも有ったりでまだまだあきらめちゃいけないななんて思ってたら、途中でなんか入ってはいけないスイッチが入りました(汗
7分頃「よーし、デミさん取り返すからな~!」
これ、一番やっちゃいけないです。
それまでフラットな気持ちで走ったたのですが、ここで「すげータイム出して取り返していやる!」って思っちゃったんですね。
嫁のミスを旦那が取り戻そうとする、漫画にしたら感動的なシーンかもしれませんが、現実はそう甘くありません(笑
うちの嫁がそれでまたウルっと来て読み遅れたのも有るんだけど、その次の次のコーナーで明らかにオーバーラン(爆
草むらにダイブしました(;´Д`)
「あーやっちゃった~」と瞬間的に思ったんですが、
超!奇跡的に
何もダメージなく復帰!
「戻った~!!」
と、その後は気持ちを切り替えて抑え気味で走ります。
ですが、今度は次のトラブルが。
残り5kmを切ったくらいで、パワステが効かなくなってきました。
コーナリングのハンドルさばきに影響して、リズムが狂うので我慢の走りを求められながらも、なんとかフィニッシュ。
なんだかんだで一回落ちたし、相当離されたかな~と思ったんだけど、タイムみたら、あれ?って感じで。
相当ハイペースで走ってたようです^^;
にしても初めてのクンネイワ、滅茶苦茶攻め応えのあるコースで面白かったです!
気持ちを無にして淡々と走らないと道の上に居る事が出来ないでしょうけど^^;
まずはゴール後ボンネットを開けて確認、ラックあたりからオイルがじゃじゃ漏れ(;´Д`)
まだ、パワステポンプ自体は生きてます。
結果論だけど、この時点で応急処置でパワステベルト外していればポンプ死亡しないで済んだんですがね・・・。
もっといえば配管の緩みが原因だったのでスパナで配管締めれば解決した話だったのですが・・・。
そこまで頭が回らず、まずは車に積んでいたパワステオイルを全部投入して様子を見ました。
サービスの大藤さんに電話すると、「調子いいね」って言われて、ここで初めて今自分がトップ争いしていた事に気づく(笑
そして、ペナルティの話もしたら20秒だったこともわかって、少しホッとする。
さっきまでの悲壮感は何だったんだろう・・・(笑
リフューエルで給油後、パウセカムイの入り口でしばし休憩。
セキネンさんに「ハイペースすぎるから、少し抑えた方が良い」って指摘を受ける。
ラリー北海道を知り尽くしているセキネンさんがこれはヤバいと思って前半は抑え気味で走っていると聞いて、やっぱこれ、コンディション的にヤバいんだと改めて思い知らされる(汗
この時点でリタイヤ続出、相当な台数がリタイアしている。
JN-5も既に小倉さんも、柳沢さんも、大倉さんも・・・と、続々とリタイアになっている模様。
SS4時点では1位石田さん、2位24秒差でセキネンさん、3位7秒差でたくろー(+20秒ペナ含み)、4位天野さんとの差は30秒以上
そんな事も有るし、いかんせんパワステが効かないので、パウセカムイは無難にやり過ごすことに・・・。
SS5:PAWSEKAMUY
タイム:7:05.6 JN-5クラス4番手(+19.7)
トータルクラス3番手(+50.6(うち20秒ペナルティ))
パウセカムイも動画では見た事はあるけど実際走るのは初めてのSSです。
パワステ効かなくなってハンドル回すのがきついのも有るので無理せず無難にサービスまでやり過ごす事にしました。
やっぱり、途中の舗装の区間のヘアピンとかハンドル回せなくて苦戦しましたが、無事走り切る事が出来ました。
ギャラリー前のコーナーとか、スバ~っとカッコいい所見せたかったんですが不発に終わりちょっと欲求不満(笑
慣れていないのも有り、コースを攻略しきれなかった感がありました、万全な状態で上手く走れたら気持ちいいんだろうな~^^;
写真は熊谷様、ありがとうございました^^

SS6:RIKUBETSU LONG2
タイム:4:23.6 JN-5クラス2番手(+7.7)
トータルクラス3番手(+58.3(うち20秒ペナルティ))
案の定、リエゾンから陸別の林道入り口で待っている時に、パワステポンプがついにロック!
ベルトが焦げて切れてしまいました(;´Д`)
この時に、あ~先に外しておけばよかった~!と気づいたのは後の祭りの話です(爆
まあでも、CJ4Aミラージュのパワステベルトはエアコンレス車の場合はパワステしか関係しないベルトなので、大事には至りませんし、このSSをなんとかやり過ごしたらサービスが待ってます!
なので、ここも無難に走りぬく事に徹します。
陸別のグラベルゾーンは既に「田んぼ」状態でまあ滑る滑る^^;
そんな中パワステレスながらも要所要所を押さえていたら2番手タイムで走り切る事が出来ました。
セキネンさんの方はというと、パウセで僕と同様にパワステが死んだ様でこっちも困ってました(;´Д`)
そんな訳で、サービスで2台ともにパワステ交換です。
と言っても、パワステポンプのスペアを持ってこなかったので、どうしようと思ってたのですが、セキネンさんが交換した壊れかけのポンプをとりあえずつけるという話で収まりました。
無いよりは、マシでしょ。って事で。
後は、北愛国に戻るまでの時間で考えようって話になりました。
(結果的には、戻ってこれなかったんですがねw)
フレキシサービスで、オフィシャルとすったもんだがありましたが、なんだかんだで無事サービスの皆様がギリギリまで使ってポンプ交換してくれました!本当にありがとうございました^^;
サービスアウトしてすぐリグループアウトというギリギリの時間調整でした^^;
この時に、パワステフルード漏れの原因が発覚!
ステアリングラックの配管がしっかりしまっていなくて緩んできてそこからダダ漏れだったという、初歩的なミスでした(;´Д`)
思えば自分で部品取りから降ろして交換したんだけど、その時に一回リビルト出そうと思って配管外そうと思ったけど時間ないからやめよーって中途半端なところで終わっててその時に緩めたままだったというオチです・・・。はあ(;´Д`)
それが無かったら、もうちょっと展開変わってたかもって思うと残念ですが、今それを行ってもどうにもならないので気持ち切り替えて次に進みます。
幸い、替えてもらった調子の悪かったポンプは今の所調子良いです(笑
で、お次は陸別3回目!
写真:吉川様、熊谷様
ありがとうございます^^



SS7:RIKUBETSU LONG3
タイム:4:16.6 JN-5クラス1番手(-1.2)
トータルクラス3番手(+57.1(うち20秒ペナルティ))
このSSで、パワステポンプも何となく治ったので、またプッシュできるようになりました!
でも、セキネンさんからも散々道の上に残ってなんぼだから無理するなって事は言われているのでそこまで攻めているつもりは無いですが、陸別は水を得た魚の様に息を吹き返しました^^
お陰様で石田さんを1.2秒ちぎって2回目のベスト獲得です!
とりあえず、これで仕切り直してさあ、ロングSS2連発でどうなるか?ってところまで来ました。
そして、ヤムワッカの入り口のリエゾン区間駐車場でセキネンさんと話している際に、セキネンさんの3速4速のミッションが無くなった事を聞く。
と、言う事は残るは約1分先の石田さん。
ん~ラリホ1年目でこんな展開になるなんて予想だにもしなかった(汗
ちょっと欲が出てしまいました・・・。
本当は、抑えて走らなければいけなかったんでしょうけど・・・。
でも、勝負を仕掛けるならベスト獲ったヤムワッカ、落ちたけど速かったクンネイワ。
散々抑えろよって言われていたけど、でも、挑んでみたかった。
泣いても笑っても、ミラージュで勝負できるのはこれが最後だし。
事前にセキネンさんのトラブルを聞いて余計に悩んだけど、出来る限りの力で、勝負を挑みに行きました!
いざ、ヤムワッカ!
写真:東山様、松本様ありがとうございました^^


SS8:YAM WAKKA2 ~リタイヤ
と、いうわけで、このSS、出来る限りの力でプッシュした結果、半分くらいの地点のどーでもいいコーナーでコースアウト→リタイヤとなりました。
ちょうど、立ち上がりのクリップが路肩に向けて水勾配が付いていて、ちょっとアクセルラフに入れた所運悪くハイドロ起こして左に車がブレて、そのまま戻らずズルズルと落ちて行きました(;´Д`)
そんな感じで落ちたので車は全くの無傷。人間も泥だらけだけど無傷(笑
なるべくしてなったと言われたらそれまでかもしれないけど、格闘しながらもうまくコントロールできていただけにもったいなかったです。
後からパウセ出口で石田さんがマシントラブルで止まったっていう話を聞いたらさらに勿体無い事したとダブルでがっかり(;´Д`)
結果論だけ言えば黙って走り切ってたら・・・って考えると悔やんでも悔やみきれません・・・。
多分来年以降はあのコーナーには僕の生霊がいると思います(笑
「終わっちゃった~」
と、ヤムワッカの雨に打たれること数時間。
長かったな~(;´Д`)
いつまでたっても、引き上げのJAFが来ず。
僕の前で沢山のラリー車が餌食になっていて、それを引き揚げるのに手こずっている模様(;´Д`)
色んな人が僕の目の前を通って行って、がっかりして通り過ぎて行きました(;´Д`)皆様ゴメンナサイ(;´Д`)
暗くなりだしたくらいにやっとJAF到着。
スルスルっと引っ張ってさくっと終了。
後は乗りこんでフツーに走って陸別セコマへ。
藤沢リーダー、大藤さんにごめんなさい報告。
車は、全く無傷(笑
なんか、疲れてグダグダになりながらも北愛国まで戻ります。
ちょっと睡魔に襲われて辛かったけどなんとか戻ったらちょうどサービス時間。
セキネンさんはなんとか走り切って45分サービスでミッション交換、面子が凄いです。
多少余裕もってミッション交換完了。凄い速さです!
その間、落ちたインカーでも見ようと思ってカメラ外したら、なんかおかしい。
凄いタイミングでバッテリーが死んだ模様。
で、切れた所が僕の落ちたコーナー手前のストレート(笑
ん~、何か居たんだろうか?ヤバイヨヤバイヨー(;´Д`)
セキネンさんには、だから俺の言った事守ってれば・・・って言われて、みんなに勿体無いね~って言われて、また凹む(;´Д`)
まあ、気持ち切り替えて明日はデイポイントを取るべく全力でプッシュする事にして、メンテしてもらってこの日は終了。
ラリーが始まったと思ったら色んな事がありすぎて、翻弄されている間にあっという間に終わっちゃったというところが本音です^^;
ラリホ1年生はやっぱり1年生でしたね(;´Д`)
そんなこんなで、長かった1日が終了。
ちょっとだけ見せ場を作る事が出来ただけ、良かったかな^^;





