TAKURO MATSUKURA
OFFICIAL WEB SITE
アマチュアラリードライバー松倉拓郎のウェブサイトです。
M29R Rallying projectと称し、全日本ラリー選手権に挑んでいます。
●2015ラリー洞爺 表彰台までの軌跡
episode1:事の発端は、急遽決まった?JAFの公示だった・・・。
●地区戦本州遠征の予定が、急遽洞爺参戦へ。
昨年、JAF北海道ラリーシリーズでチャンピオンBクラスのタイトルを手にした僕は、今季は腕試しの意味も兼ねて、知らない場所でどの程度通用するのか?来季(2016年)の全日本のスポット参戦も視野に入れての活動を考えて、本州のグラベルラリーに参加してスキルアップを図ろうと計画していました。
ところが、ある日プレイドライブに上がっている記事を見て愕然としました・・・。
2016年日本ラリー選手権規定で、クラス区分が大幅に変更
新規定では「第7条 参加車両」の内容がまとめ直された。参加対象となるのは4点式以上のFIA公認安全ベルトを装備していることを前提として、RR、RN、RJ、RPN、AEの5つの車両規定に沿ったラリーカー。
このうち、RJには当該車両の生産を中止(終了)した10年後の当該年末まで、という年次制限が課せられ、数車種の現役ラリーカーが参戦できなくなる。
「えっ(;´Д`)??」
寝耳に水のような、そんな状態でした。
その時ホントに絶望して、facebookに想いをぶちまけたのが下記となります(笑
そりゃあ、棘のある文章になりますよ(笑
来年からはミラージュじゃ全日本ラリーでは勝負できなくなりました。
ミラージュだけなく、インテRやシビック、EP82スターレットとかの今まで全日本を賑わせた名車たちが参戦出来なくなっちゃいます。
僕らみたいな拾ってきたような古い車をあれやこれや金策したり、夜も寝ないでショップさんに半分迷惑ながらも協力してもらって車両製作したりと、涙ぐまし い努力で仕立て上げた思い入れのある車で、全日本の舞台で速い人や車たちと勝負したくてやってきた努力が全て無になります。
そりゃあそうですよね、メーカーさんは新車売りたいですもんね。中途半端に速い人とかに古い車で上位うろちょろされたら迷惑ですよね(笑
きっとモータースポーツ雑誌だってメーカーさんやお金の持っている人達のおかげで成り立っているでしょうから、何も身寄りの無い様な古い車で上位入ったりしても扱いに困りますよね(笑
まあ以前からそんな噂は聞いてましたが、いかんせん移行期間も何もなしに今年一杯でさようならはいくらなんでも酷い!
モータースポーツの底辺の定義をどこにするかというのは色々と議論はあるかもしれませんが、僕なんかはストリート上がりのホントの底辺から育ってきた部類で、紆余曲折を経て今こうやってラリーやってるわけで。
僕は今まで車関係で色んな人にお世話になって、迷惑掛けて、ここに至るわけで、だからこそ直接恩返しは出来ない人でも、僕がこうやって今第一線に近い場所 で色々活動してる事を見たり聞いたりして少なからず恩返しだったり、あいつ頑張ってるから俺も負けてられないなーとか、何か訴える事が出来たらと思って 色々活動しているつもりです、最近は僕も家庭をもったのであまり出来てませんが、そういう責任感は常に抱いてます。
今までに志半ばで亡くなった友人だって居るし、モータースポーツ面白いよーって色んな人を巻き込んできたという事に対しての責任は常に感じてるんですよ。
こういう人がきっと他の地区にもいると思うんですよ、おらが村のちょっとしたヒーローみたいな(笑 中古で買った競技車両で腕磨いてね、地区戦からのし上がってきてせっかくピラミッド型の頂点に君臨する全日本ラリーに挑戦するぞー!って息巻いてた人も、これだと相当辛いですよね。ピラミッドの上の部分がスパッと途切れちゃったんだから・・・、報われない。
(ちょっと棘ありすぎるし誤解を生むので中略^^;)
これからは、チーム下々の人達(笑)として、地区戦ラリーを盛り上げていきたいと思います!他の地区の人も頑張って古い車で練習して、年に一度のオールスターラリーでしのぎを削りあおうじゃないですか!ピラミッドの頂点がどっかに逝ってしまった来年以降は、JMRCオールスターラリーがラリーの頂点です!
そんな訳で各地区の全日本出れなくなってイライラしたりモンモンとしてる皆様、今後はいざ!オールスターで勝負!
とまあ本当に腹が立ってどうにもならなかった・・・。
今年は無理でも体制を整えて来年また洞爺でリベンジしようと嫁と決めていたし、勝負事には真剣なうちの嫁はこの記事を見たとき時悔し涙を流してました^^;
後から話を聞くと、偉い人の中やラリー部会?で以前からそういう話は上がっていたようです。
何となくそろそろ使えなくなる雰囲気は確かに聞いてましたが、上の人達で勝手に話を決めていてその状況が地区のラリー部会に降りてこない状況ってどうなんでしょうかね?決してフェアではないし、いざこういった話が表沙汰になってから「実は去年からそういう話が有って・・・」なんて話されても知ったこっちゃありません(笑
こういったトラブルを防ぐためにも議事録などをオープンにしていただきたいものですね。まあ仮に既にあったとしてもリンクをたどってここ行ってあそこ行って・・・と、どこにあるか分からないようなシステムを作っているようじゃ駄目だと思います。
ちなみにみんカラブログの方にもわざと目立つように書いたけど、やっぱり凄いPV数だったし、ツイッターとかでRTされている人などをみると、これから全日本に出ようとしていた人だったり車両選択で迷宮入りした人など、この公示の余波は各所に及んだようです。
で、自分の事に目を向けます。
「今年しか出れない・・・、どうしよう??」
嫁と相談するまでもなく結論は見えてました。
「多少無理してでも出よう!」
決めたのが5月20日過ぎだったかな?この時点で残り1カ月ちょっと。
あわただしい日々が始まります。
車両の整備と人間の整備の同時進行・・・。
今回なんとか参戦するとこが出来た理由としては、たまたま春にミラージュフォーラムで繋がっている神奈川のkazumixさんがアスティverRを降りるという事で、部品取りとして譲ったことで、エンジンと機関類の部品が揃っていた事、ガレージセキネンの仲間でいつも世話になっている今回一緒に洞爺に参戦したBIGさんがOHベースのエボ7用キャロッセZERO-3Gを持っていた事が大きかったです^^;
おかげで掛かるものは掛かりましたが最低限の出費で済んだことで、勢いでアデリアのファイナルギアを投入する事が出来ました(笑
ちょうどセキネンさんが若狭ラリーで留守なのを利用させてもらって、エンジンを乗せ換えたり駄目なパーツをアスティから総移植したりと仕事が終わってから、休みの日をフルに利用して車両整備に勤しみました^^;
同時に、人間の方が坐骨神経痛が酷く右下半身が病んで酷かったので整備で体を動かすのはもちろん、毎日ジョギングを始めて、鍼灸にも通い、大会前には68kgあった体重を63kgまで落とすことに成功!
だいぶ体がラクになりました^^
サポートを頂いた皆様に感謝!
今回の参戦にあたり、いつもお世話になっているPLOTさんの紹介でタクミオイルを扱っているオート・クリエイションの中山さんを紹介して頂きまして、タクミオイルのサポートを頂く事が出来ました。
低コストで高品質なタクミオイルのパフォーマンスには驚くばかりでした^^
そして、前回に引き続き協和鋼材様よりマイクロロンXA、PS、コンパウンド90のサポートを頂きました。エンジン及び機関類の保護という観点で本当に大事な部分です^^
また、T.M.Worksさんのプラグコードも以前協賛いただいた際のスペアの新品に代えさせて頂き、準備は万全!
スピンデザインさんには企業ロゴのステッカー出力や、以前製作して頂いたバイナルグラフィックの傷付いた部分のやり直し分の出力を出してもらいました。
企業様ばかりでなく、ジムカーナの関根君には急ぎでショックのカラーの部品を作ってもらったり、痛車ランクルでおなじみの白井自動車の小隅さんにはリップ、サイドステップの塗装をしてもらったり、ここには書ききれないくらい沢山の人が今回の僕のプロジェクトに協力して下さりました。
本当にどうもありがとうございました。
シェイクダウン完了後・・・まさかの・・・!
皆様のおかげで無事、1週間前の日曜日のフレッシュマントライアルには車も間に合って、シェイクダウンにこぎつける事が出来ました。
シェイクダウンの感触はかなり好感触!
エンジンも調子いいし、夜なべして手が傷だらけになりながらバルブクリアランス調整した甲斐が有りました^^
なにより今回導入したファイナルギアがものすごく武器になる事を実感しました。
僕のドライビングスタイルには無くてはならないですね^^;
そんなこんなで無事シェイクダウンは終わったのですが、その後ちょっとしたテスト走行でまさかのプチクラッシュ・・・(汗
多くは語りませんが、ライトとフェンダーを持って行かれちゃいました(;´Д`)
この時点で月曜の深夜。
ですが、幸いにも色違いでフェンダーがスペアあって、さらに嬉しい事に小隅さんから「いいから色とフェンダーとりあえずもってこい!」と言われフェンダー塗ってもらって、スピン社長にはフェンダーのステッカー作りなおしてもらって、事なきを得ました^^;
この時点で嬉しくてもう泣きそうってかちょっと泣いてた(笑
いやいや、まだ走って無いだろう(笑