TAKURO MATSUKURA
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アマチュアラリードライバー松倉拓郎のウェブサイトです。
M29R Rallying projectと称し、全日本ラリー選手権に挑んでいます。
ラリー北海道の短くも全力を尽くした戦いを振り返ります。
ラリホDay2編
何が起こるかわからない!だけどあと一歩届かず(;´Д`)
昨日までの結果をまとめると
1位小濱→2位大倉(20.7秒差)→3位松倉(12秒差)→4位天野(10.7秒差)
という状態で、ちょっとトップとは差がついてしまいました。
そうはいってもここはラリー北海道。
残りのSSは4本しかないですが、まだまだ諦めてはいません。
夜の予報では日曜日は雨が降る可能性も出てきて、そうなるとなにか波乱が起こる可能性も。
Day2のSSは僕がいまいち2015年の時にタイムが出なかった音更リバースと、パワステ壊れた状態で走ったパウセカムイです。
どっちもイメージだけは覚えてるけど習熟度は他の3人に比べたら全然低いので、昔のセキネンさんのインカーや自分のインカーで事前に相当確認しました。
パウセカムイは非常にハイスピードなコースでノートリーディングも比較的読みやすい部類なので良いんですが、音更リバースは3Dかつグネグネしたコースで事前にノート合わせした時もジャンクション以降でロストしやすい箇所が沢山あって、岩渕さんにはちょっと荷が重いレベルの難易度です^^;
セキネンさんにはもしノートが合わなくなっても走れるように20回くらいジャンクション以降のレッキのインカー見ておけば何とかなる!って言われました(笑
そんなわけでホテル帰って風呂入ってから、部屋で岩渕さんとインカーでリーディングしてノート合わせしましたが、体力も限界で寝落ちしかけてたので2,3回で解散^^;
一度寝て、夜中の1時に起床(笑
執念で30回以上はジャンクション以降の部分をインカーで確認して音更攻略する気満々です(笑
雨が降ってたらフロントだけウェットタイヤという飛び道具も選択肢に入れていたのですが、余計な事考えないで集中しようという事でドライで勝負することに!(後で考えると1ループ目にフロントウェットタイヤ履くのが正解でしたが・・・^^;)
会場について、サービスを済ませ、適度な緊張感の中、いざ二日目のSSへと向かいます!
音更につく頃にはまあまあの雨ですが、ライバルたちもドライタイヤだったので条件は変わりません。
少しでもタイムアップを狙って、音更リバースへ!
After SS 9 - オトフケ・リバース 1
コース長 6.12 km
No.84 4:49.0 JN5クラス2番手
クラストップと約1.4秒差
ん~途中のジャンクションでちょっと失敗したけど、それ以外はそれほどでも無かったかなーという感じ。
ゴールしたら、ん~大倉っちに1.4秒差、少しだけ届かず(;´Д`)
・・・と思ったら、まさかの小濱君が10数秒遅いタイムで一気に差が縮まりました!
どうやらセンサーのトラブルでセーフティーが働いたようで途中からエンジンが吹けなくなってしまったようです。
これで1位と4位までの差がグッと詰まって来たので、まだまだ分からない展開になってきました。
ちなみにこの時のJN5の上位陣タイム、総合でも10番手くらいで上のクラスのJN4よりも早いタイムを刻んでいて、いかにハイレベルな戦いが出来ているかがリザルトを見ていただけるとわかってもらえるかと思います。
After SS 10 - パウセカムイ 1
コース長 10.40 km
No.84 6:46.4 JN5クラス3位
クラストップと0.5秒差
パウセカムイはとにかくアクセル踏みちぎる!の思いで頑張って踏みました!
いつもの橋のギャラリーコーナーとかすごく上手くいって、これギャラリー居たらすっごくかっこいいとこ見てもらえたのに・・・(笑
途中、後半の橋の手前の侵入で大きな石があり、どうしても行きたいラインでタイヤ一つ分を交わすことが出来ずひっかけてしまいましたが、幸いにもノーダメージで通過することが出来たのは幸運でした^^;
ゴール後タイムを確認すると、ん~小濱君と0.1秒差!!
天野さんがベストで0.5秒負け^^;
ゴールした先では大倉っちがタイヤ交換中。
どうやら僕がひっかけた大きな石をひっかけた時にタイヤがバーストしたらしく、そのせいでタイムを落としてました。
結果、2日目の1ループ目で1位と2位との差がグッと詰まる事態に!!
この時点で
1位小濱→2位大倉(12.5秒差)→3位松倉(4.7秒差)→4位天野(12.4秒差)
残りSSはあと二つ!まだまだ逆転の可能性に賭けます!
サービスに戻ってくると、音更1ループ目はやはりウェットの方が正解だったようで、ほかのクラスでウェット履いてた選手が大幅にタイムアップしていたとの情報がありましたので、まーみんな履くかもしれないけど2ループ目はフロントにウェットタイヤで最後の勝負に賭けることにしました。
After SS 11 - オトフケ・リバース 2
コース長 6.12 km
No.84 4:58.0 JN5クラス3番手
トップと4.7秒差
緊張マックス!全集中の呼吸(笑)で迎えた音更リバース2回目!
前半区間でノートロストがありましたが、もうだいぶ覚えてたのでそこまで気にはならなかったので、タイムロスにはなってなかったはずです^^;
それ以外の部分でいまいちウェットタイヤを活かしきれてなく、ふたを開けてみたら大倉っちにはまた1.4秒負け(;´Д`)万事休す。
ただ、ここで小濱君がちょっとセーフティーに走った事もありまた1位との差がグッと詰まる。
天野さんはここでウェットタイヤを活かしてぶっちぎりのタイムを出すが僕との差は7.7秒差、ここは多分大丈夫なはず!
それよりも、7.9秒差まで詰まったトップとの差を残り1SSで同逆転するか?
可能性は低いかもしれないけど、とにかく全力で、やれることを精一杯することにします!
岩渕さんにも自信もって、最後だからお互いベストを尽くそうと励まします。
After SS 12 - パウセカムイ 2
コース長 10.40 km
No.84 6:38.6 JN5クラス3番手
総合クラス3番手
もうこれで泣いても笑っても最後なので、全力を出し尽くそうと最後の渾身のアタックです。
多少失敗したところは有りましたがこの車の出せる力は出し切ったんじゃないかなってくらいは攻めました。
このSSの結果は1位天野、2位大倉、3番手松倉、4位小濱
1位までの差はわずか1.2秒。
そして、小濱君がタイムを落とし、大倉っちの逆転優勝が決まりました!
ゴール後のリエゾンでおめでとうと声をかけて、北愛国へ戻ります。
最終的にはトップまで7.1秒差のJN-5クラス3位フィニッシュです!
天野さんがDay2でトップだったことを考えると、Day1の最後に獲ったヤヨイのベストタイムが響いてくれました。
総合でも11位フィニッシュで、JN-4を食う位のハイレベルな戦いをしてのクラス3位フィニッシュなので胸を張れる結果だったと思うことにします。
また、目標としていた天野さんに競り勝つことが出来たのもすごく嬉しかったです!
表彰式は、車もソーシャルディスタンス、表彰台もマスク着用。コロナ禍なので仕方ないですね^^;
今回のラリーで、やはりラリーは総合力が試されるというのをすごく痛感しました。
ただ、ドライバーの技術や車の仕上がりだけで勝負するスポーツではなく、そこにかかわるみんなで一丸となって戦いに臨むスポーツです。
準備一つとっても物凄い綿密に計算して組み立てていくことが必要ですし、足りないものを補えるような体制づくりも必要だと痛感してきて、今回は準備だったりチームだったりいろいろと沢山の人たちに協力してもらって、自分にとってやりやすい環境づくりをさせてもらったおかげで、本当にすごくスムーズにいろんな事が出来てセキネンさん、大橋さんはじめチームの皆様には大変感謝しております。
また、今回急遽ナビを引き受けてくれた岩渕さんも、今回のラリーに向けて本当に時間の無い中真剣に取り組んでくれて、本番もバッチリノートを読んでいただいて大変感謝しております。僕が言うのもアレですが、大舞台を経験したことで、本人のスキルアップにもなったのではないでしょうか?
僕個人的な観点だと、やっぱり全日本慣れしてないのが大きくて、SS1、2しかり、陸別しかり、勝利を目指すとなるとしっかりと最初からタイムを刻むって事が出来なかったのが最後まで響いたかなと思います。
2015年のラリホの時から5年たって、ライバル達は全日本の舞台でどんどん経験を積んで強くなってましたね。こればかりは置かれている環境や、立場的にどうしようもない話ですが、まだギリギリ勝負が出来ている様なので、全日本ラリーに僕らみたいな雑草プライベーターを受け入れる状態がまだ続く様でしたら、また次の機会に優勝を目指して努力していこうと思います。
そして、これを見ている全国のプライベーターの皆さんには是非、どんどん全日本にチャレンジして行って欲しいなと思います。
全国にはどこぞのサポートドライバーとかで光を浴びてる選手の陰で、実力はあるけど何かしらの機会に恵まれなくて燻ぶってる人が沢山いるはずです^^;
プライベーターの底力見せつけてやりましょう(笑
今回協力してくださったスポンサーのみなさまにも大変感謝です、どうもありがとうございました!
またいつの日か、全日本ラリーに出場する際には生暖かい目で見守っていただけたらと思います。
それまでは日常に戻って3児のパパとして、家庭と仕事と精一杯頑張ってまた表舞台に立てるように努力します^^;
最後まで見て頂きどうもありがとうございました!
そして、さり気に貼ってた2015年のラリホの嫁のクレデンシャル。
2015年にたどり着けなかったゴールに、気持ちだけでも届けることも出来ました^^;
追記:
その後、地区戦最終戦のラリーにて同じヤヨイを走ることになり、条件はほぼ変わらずでユーズドタイヤでラリホの時よりも良いタイムが出る・・・(;´Д`)
ん~、こういうところですね(-_-;)
また、岩渕さんは全日本ラリーのシリーズで6位に滑り込みシリーズ表彰されました!
おめでとうございます!
・・・僕は0.3P差でシリーズ7位でした、そういう星回りなんです(笑
とは言え、JAF北海道ラリーチャンピオンシリーズRA-3クラスでは5戦中4戦参戦、4戦全勝でシリーズチャンピオン獲得です。
ミラージュからデミオ15MBに乗り換えてから、初のチャンピオン獲得しました!
とりあえずデミオに箔をつけることが出来てホッとしております^^;